[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
SAVIOUR一章より。
「違う、もっと腕をこう…えーと…ともかく見て覚えろ!!」
「はいっ!!」
論理的に説明できないシルフィ師匠。
背景色々描いたけども、結局白が一番いいってことで。
絵本とかも余白が大事だって話だよ。
←クリック=ランキング↑
SAVIOUR一章
「アタシを強くしてください!!」
いままでの弱い自分は髪と一緒に捨てた。強い自分にアタシはなりたい。
追いかけた背中はとても小さくて、でも憧れたんだ。
いつかこの人のように強くなって…
「強くなってどうするつもりなんだ?」
蒼の目がじっとこちらを見る。
答えられなかった。それで終わりだから。
…………
「…いつかまたここに寄るよ。その時に答えを聞かせてくれ。」
去っていく小さな背中。答えなんて…わからない…。でも
(いつか、じゃ駄目なんだ、今、変わりたい!今、強くなりたい…!!)
胸の奥が熱くなる。全身に力が漲る。今しかない!!!
「強くなりたいんです!!!!」
大地が震えた。
「いい顔になったじゃねーか」
振り向いた蒼の目がアタシをみてほほ笑んだ。
「いいかげん話相手の一人も欲しかった所だ。仕事の片手間でいいなら護身術ぐらいは教えてやるよ」
「あ、ありがとうございます…!!」
全身の力が抜けてその場に座り込んでしまった。そこに差し出される右手。
「まずはその体力をどうにかしないとな。馬鹿力だけじゃオ…私の仕事の手伝いもできないぞ。」
「へへへ…。これからよろしくお願いします。師匠!」
立ち上がるアタシ。右手と右手は繋がったままだ。
「…師匠はやめてくれよ。今まで通りでいい。」
「…はい!よろしくお願いします! シロ!!」
≪ from来 | | HOME | | 「いいわぁ…」 ≫ |