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修行



SAVIOUR一章より。

「違う、もっと腕をこう…えーと…ともかく見て覚えろ!!」

「はいっ!!」

論理的に説明できないシルフィ師匠。



背景色々描いたけども、結局白が一番いいってことで。

絵本とかも余白が大事だって話だよ。

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SAVIOUR一章

「アタシを強くしてください!!」
いままでの弱い自分は髪と一緒に捨てた。強い自分にアタシはなりたい。

追いかけた背中はとても小さくて、でも憧れたんだ。

いつかこの人のように強くなって…

「強くなってどうするつもりなんだ?」
蒼の目がじっとこちらを見る。

答えられなかった。それで終わりだから。


…………



「…いつかまたここに寄るよ。その時に答えを聞かせてくれ。」
去っていく小さな背中。答えなんて…わからない…。でも




(いつか、じゃ駄目なんだ、今、変わりたい!今、強くなりたい…!!)

胸の奥が熱くなる。全身に力が漲る。今しかない!!!



「強くなりたいんです!!!!」


大地が震えた。









「いい顔になったじゃねーか」
振り向いた蒼の目がアタシをみてほほ笑んだ。
「いいかげん話相手の一人も欲しかった所だ。仕事の片手間でいいなら護身術ぐらいは教えてやるよ」

「あ、ありがとうございます…!!」
全身の力が抜けてその場に座り込んでしまった。そこに差し出される右手。
「まずはその体力をどうにかしないとな。馬鹿力だけじゃオ…私の仕事の手伝いもできないぞ。」
「へへへ…。これからよろしくお願いします。師匠!」
立ち上がるアタシ。右手と右手は繋がったままだ。

「…師匠はやめてくれよ。今まで通りでいい。」



「…はい!よろしくお願いします! シロ!!」

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