ミアケ団襲撃から数日後。
シルフィーことしろことミントは以前と変わらぬ生活を送っていた。
次の街へ向かうため、山を乗り越えている最中である。
少女はしろこ。
この急な斜面をしろこは息を乱すことなく淡々と荷台を引いて歩いて行く。
いつも通りどこか遠くを見つめている。
この少女はミント。
しろことは対照的にこの傾斜面にかなり体力を奪われているようだ。
ミントは必死になって荷台を下から押し上げているが、その効果は0と言っても過言ではない。
空気が澄み、すがすがしい朝が訪れると、二人は丘のてっぺんまで登り切った。
んーと毛伸びをするしろことそこらの枝を拾って杖代わりに歩くミント。
二人は丘の下を見渡した。
見えるは新しい町。
毛伸びを終えるとしろこは荷台を持って今度は下り坂へ向かって行った。
大笑いする全身に鞭を打ってミントはその後をついて行った。
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